No.0 09/08/09(日) 02:29:22

回想

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第2章…ですね(笑)

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  • No.209  09/10/03(土) 10:17:22
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    まきが
  • No.210  09/10/03(土) 10:17:35
    (ST34/77730)
    今後の
  • No.211  09/10/03(土) 10:19:00
    (ST34/77730)
    展開を
  • No.212  09/10/03(土) 10:19:15
    (ST34/77730)
    どうするのか
  • No.213  09/10/03(土) 10:19:30
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    楽しみです。
  • No.214  09/10/03(土) 10:20:24
    (ST34/77730)
    ただし
  • No.215  09/10/03(土) 10:20:35
    (ST34/77730)
    あまり
  • No.216  09/10/03(土) 10:20:56
    (ST34/77730)
    無理をせぬよう…
  • No.217  09/10/04(日) 15:57:11
    (ST34/77730)

    頬に伝う涙に自分自身驚いた。

    気付かれないように直ぐにに涙を拭う。

    でもお義兄さんは見逃さなかった。

    連絡先をスマートに伝えると『いつでも連絡して』という大人な態度。
    今の私には彼から欲しかった一言。

    『ありがとうございます。』

    そう言い、とりあえず連絡先を交換し

    『送って頂いてすみませんでした。おやすみなさい。』

    踵を返しホームへと向かった。


  • No.218  09/10/11(日) 00:21:06
    (ST34/77730)

    終電に揺られながらいつもの会社帰りとは違う景色をぼんやり眺めていた。

    今日のユウの言葉、姉との会話、お義兄さんとのやりとり…すべてがフラッシュバックした。

    ─今日はどうかしている…。

    少し冷静になって携帯を鞄から取り出す。

    アドレスから探したのはまだ登録もままならなかったお義兄さん。

    登録するついでに今日の失態を詫びるメールをした。

    『今日はありがとうございました。なんか恥ずかしい所見せてしまってすみません。

    あ、あと晩酌の途中なのに送って頂いて…。今度お詫びに美味しいビールご馳走しますね。
    お休みなさい。-彩-』
  • No.219  09/10/12(月) 09:35:08
    (ST34/77730)

    あれから1週間経った。ユウからは何の連絡もない─。

    ─本当に終わったんだ…。

    このところ食欲がなかったせいか周りに『痩せた?』と頻繁に言われていた。

    ─今日は寄り道して帰ろう。

    場所は行きつけのBAR。ユウともそこで出会った。二人揃って行ったのはもう半年前になる。久しぶりにマスターとも話がしたかった。

    『いらっしゃいませ。』

    ドアを開けると懐かしい香りがした。

    何時もの席…カウンターの右端に座る。

    『久しぶりだね、彩ちゃん。』

  • No.220  09/10/12(月) 09:45:56
    (ST34/77730)

    変わらないマスターの声。
    『本当に久しぶり。マスター、強めの作ってくれる?』

    『はいはい(笑)』

    理由を聞かないマスターが好きだった。

    グラスが半分位になった頃、マスターから意外な事実を知らされた。

    『そう言えば…最近ユウよく来るんだよ。』

    『えっ…!?』

    『なんか何時も可愛らしい女の子連れてさ。ほんの2週間位前だったかな…結婚するって言っててね、あの遊び人だったやんちゃなユウも遂に…って思ったんだよねぇ。』

    『…へぇ〜。』

    混乱していた。ユウと別れたのは1週間前。2週間前に誰かと結婚報告!?最初から私とは遊びだった…だから結婚なんて鼻で笑ってた。騙されてた?私の勘違いだった?

    驚きと腹立たしさが同時に込み上げた。

    『マスター、チェックして…。』

    『え!?もう帰っちゃうの?』

    カウンターにお金を置きお釣りも受け取らずに店を出た。

    ユウとの会話、記憶が蘇る。

    家に向かう足取りは先週よりも重く感じた─。

  • No.221  09/10/12(月) 09:57:12
    (ST34/77730)

    頭が混乱していて思考回路が可笑しくなりそうだった。

    泣きたいのに涙は一滴も流れてこなかった。
    ─今日は飲もう。

    自分の頭の働きを完全にショートさせたかった。誰かと飲むにも時計の針は21時こんな時間からOKをくれる友達はいない。女友達はもう大半が結婚していた。
    無意識の内に携帯を取り出し、お義兄さんにメールをしていた。

    『今日凄く飲みたい気分なんです。付き合ってもらえませんか?』
    幸いなのか自分が足を進めた先にはお義兄さんの会社が近い。

    久しぶりに飲んだせいか、空きっ腹に入れたせいか、酔いが回るのを早く感じた。
    目先にある公園のベンチに腰を下ろした。

  • No.222  09/10/19(月) 00:13:57
    まキ (SN3D/29139)
    ふらつく身体
    寝れない夜が続いてる
    今では慎吾の夜泣きのせいだけではなかった。
    あの日から毎晩
    夢を見る。


    彩と見知らぬ中年男


    裸で絡み合う


    彩が普段とは違う声
    今まで聞いた事がない。

    中年男が彩を蹂躙している。
    その光景を見ている俺



    悶える彩を見て興奮している。
    股間が熱つく痛い


    白い脚がすらりと
    宙で踊り、
    形よい乳房が揺れている。


    中年男を押しのけ
    固く猛った自分のモノを
    ぶちこみたかった。


    しかし身体が動かない。お預けをくらったように
    彩と中年男の行為を眺めてるだけだった。


    中年男が突く度に
    声が乱れる彩


    何とか身体を動かそうと
    もがくが身体がビクともしない。


    再び彩がいる位置に目を向けると
    彩の顔が目の前にあった。


    綺麗な瞳が
    俺を見つめてる


    -お義兄さん...そんなに私としたいんだ


    からかうような声


    首ふり人形のように
    何度も頭を上下にふる俺

    いつの間にか
    中年男と入れ替わり
    身体の下にいる彩が声を出して笑う


    -でもダメ...お姉ちゃんがいるじゃない


    彩が再び声を出して笑うと
    顔が詩織の顔に変わり
    詩織が笑っている


    突然笑い声が止まり
    俺に問いかけてくる


    -彩を抱きたいの?


    驚いて目が醒める


    こんな夢を繰り返し毎晩見るようになった。


    詩織とはしてない、
    欲望だけが溜まる。


    若い肉体を求めていた。会社にいる派遣社員が
    脳裏に横切るが
    たとえ関係を持ったとしても
    それでは満たされない。

    若い肉体=彩だった。


  • No.223  09/10/19(月) 10:22:58
    まキ (SN3D/29139)
    久しぶりに残業になった。
    今週末は眠りたかった。残したくない仕事を
    終える為に少し無理をした。


    事前に詩織には伝えていた。


    -残業代つかないんじゃなかった?


    不況の煽り
    今では好き好んで
    残業する奴なんていなかった。


    残業手当は必然とカットされる。


    しかし週末に仕事を
    家に持ち帰らない為に
    無理をした。


    誰もいないオフィス
    キーボード音が虚しく響く。

    ある程度作業に区切りがつき
    これ以上はやるもやらないも
    変わりはなかった。


    時計を覗くと
    微妙な時間


    詩織に言った手前
    帰るには早い時間だった。


    もう少し仕事を進めるか
    どこか飲みに行くか
    悩んでいた時に
    突然携帯のメール着信音が
    静なオフィスで鳴り響く


    彩からの誘いのメール


    すぐに連絡した。


    彩との電話のやり取り
    携帯から聞こえてくる
    彩の声は少し呂律も妖しく濡れていた。


    妄想が音を立てて
    始まる。


    彩がベットの上で座り
    自分の身体が与える影響を
    知り尽くしたように
    ゆっくりと見せつけてくる


    脚を拡げ俺の視線を
    釘付けする


    凝視する俺
    荒くなる息
    固くなる股間


    -お義兄さん...
    私としたいんだ?


    携帯とは違う彩の声が頭に響く


    妄想を振り払い
    彩に居場所を聞くと
    彩はすぐ近くにいた。


    個室があるBar
    そこなら誰も邪魔されない
    彩との蜜事をたっぷり堪能したかった
    待ち合わせ場所を彩に告げ
    電話を切ると
    息を吐いた。


    内なる声


    -彩としたいの?


    内なる声は詩織の声に
    変わっていた。


  • No.224  09/10/20(火) 23:13:08
    (ST34/77730)
  • No.225  09/10/20(火) 23:13:36
    (ST34/77730)
  • No.226  09/10/20(火) 23:13:40
    (ST34/77730)
  • No.227  09/10/20(火) 23:13:49
    (ST34/77730)
  • No.228  09/10/20(火) 23:13:58
    (ST34/77730)