レストランでバイトしてた時の話し…

さくらｻﾝは私が料理できないのは知ってますよね？

そのレストラン…
最初は皿洗いから始まって
徐々にドリンクや簡単なスウィーツを作らせて貰えるようになって…
デコレーションの美しさや手際の良さにおいては内外から高い評価を頂いておりました。
初めての経験で私自身、才能があると天狗になっていました。

バー･カウンターを制覇した私はいよいよメインの仕込みを任されるまでになりました。

東方不敗
まさに『有頂天の極み』と言った所で…

そんなある日、事件が起きてしまったのです…
(予兆は売り上げに現れていたのですが)

店長が血相を変えてキッチンに来て
｢ハンバーグの味がおかしい�ﾎ｣と…

味見もしないの!?
って思ったかも知れませんが、賄いで出るのは安い物だけでハンバーグ等が私たちの口に入る事も無く�ﾎ

そして何より、誰一人として私の仕事を疑う人が居なかったのです。

私が仕込みをしたハンバーグ…
スパイスの量を間違っていたのです

何の知識も無い私は『入れれば入れるほど美味しくなる』と思い込み、常識を遥かに超える大量のスパイスを…

店長がお客様から指摘を受け、気が付いた時には既に遅く
人件費を払えないほど売り上げが落ちていました。

私が逃げるように店を去った後…


一年くらいは経営を続けていたようですが…、その店があった場所は中古品のブランドショップに変わっていました。

私が直接の原因になったかどうかはわかりませんが…


この話はこれでｵｼﾏｲです。

スピード出世(?)の背景にはキッチンを統括していた調理長が突然 職場放棄するという事態が…



私のような学生やおばちゃんが残された訳で�ｿ

人が居ないから仕方がないですよι



昔は24時間営業で賑やかだったよねぇ…

そんな事より！


密会に建てた隠れ家の方が気になりますね…

女が｢気にしないで｣って云うときは大概気にして欲しいもんだけどね…


まぁ、私が出る幕じゃないし…
素直に従います。

この店は私が貰う事にしました。

よろしいですよね？