No.0 06/10/17(火) 09:41:06

帰ってきた24時間休憩室

漣or滋or晴 (CA32/54647)

~暇潰し雑談推奨
~何するのも割と自由
~楽しければ全て良し
~暇な人は男女問わずお気軽に
~イチャイチャは可 エッツィ事は程々に
~でも猥談ならいらっしゃいませコンニチハ
~荒らしは通報します

ye楽しくマッタリ休憩しましょey

z06'01にたてた板のリニューアル板z
z御新規さんもお馴染みさんもイラッシャーイz
z基本、板主は何かされない限り何もしませんz
z・*:Crystal Princess:*・連載z
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  • No.621  07/05/31(木) 16:25:21
    続きが聞きたい (D903i/82593)


    …お邪魔してます
  • No.622  07/06/02(土) 03:01:30
    青年期2 (CA32/54647)
     移植。ドナー。適合。不適合。治療費。入院費。
     あの時一番必要なのはお金だった。
     運の無い事に、健は養子で実の両親は既に他界。兄弟姉妹も居なかった。それでも一縷の望みに賭けて、健の両親、麗、兄さんは骨髄の検査を受けたが…結局誰も健と一致しなかった。一も本当なら骨髄検査を直ぐにでも受けたかった。早く健の所に行きたかった。でも一は既に薬漬けで、健の役には立たない事が明白だった。
     残された道は、居るか居ないか解らないドナーを待つ…もしくは渡米する。
     渡米資金を貯める為、麗は宝飾デザインの傍ら事務と営業交渉の仕事を増やした。給料を上げる為だ。その給料の半分を毎月麗は健の両親に渡していた。「私は婚約者です」と啖呵を切った麗を前に、ご両親は苦笑を浮かべ受け取る事を承知した。
     同じ頃、一はストレスと神経痛による心臓の痛みに悩まされていたが、あまり気にしなかった。寧ろ、健が「お前が俺の為に書いた小説が読みたい」と言った小説を書く事に没頭していた。
     毎日がマンネリで、でもマンネリじゃなくて、何も出来ない圧迫感を無理矢理忘れ去ろうとしながら皆時が過ぎるのを見ていた。時が解決してくれるんじゃないかなんて甘い夢を微かに見ていたのかもしれない。
     知らない内に、麗はヘッドハンティングで別の会社で働いていた。そして、麗の海外勤務が決まる。「英語も出来ないのに!?」と三人は三者三様笑って麗を怒らせた。
     一は言い出せなかった。自分の病状が悪化している事を。
     過呼吸と心臓発作に襲われながらも、三人の事を思えば何とか耐えられた。筈だった…。
     一が鬱になる迄は。

  • No.623  07/06/03(日) 22:20:05
    続きまだ? (D903i/82593)
    (-.-;)y-~~~



    …先が気になる
  • No.624  07/06/05(火) 00:23:30
    青春期3 (CA32/54647)
    おざなりになる一の態度。電話に出なくなった。メールも続かなくなった。
    兄さんや麗が一の鬱に気付いた頃には、一の中で何かが壊れていた。
    弱り行く健…心を閉ざす一…。兄さんと麗は酷く後悔した。何でもっと早く気付いてやれなかったのか。一一人遠く離れすぎていた。
    一が正気を取り戻したのは、兄さんの秘密を聞いてしまったからだ。
    兄さんは愛煙家だった。ヘビースモーカーって奴だ。その兄さんが肺癌になった。末期だという。あちこちに転移して、助からないと、無造作に兄さんは一に電話で告げた。
    兄さんは一にしか言わなかった。一は、弾かれたように正気を取り戻した。それと同時にとてつもない恐怖を覚えた。
    兄さんと一と健が最も恐れたのは、麗をこの世に一人残す事。
    自然と三人は自分の終わりを意識し、自我を取り戻した。
    少しでも麗が笑っていられるように。
    それからは不通に過ごせるようになった。そうせざるを得なかった。

    そんな中、麗は海外を飛び回り、健は抗癌剤治療が始まった。
    健は、髪が抜け落ちる前に本当はいけないのに脱色して銀髪にした。その後は日を追う毎に髪が抜け落ち、帽子を被るようになった。
    そんな健も、薄々一の病状に気付いていた。長年連れ添った幼馴染みだ…解らない訳も無かった。


  • No.625  07/06/05(火) 01:06:04
    悲しすぎるなぁ… (D903i/82593)




    …でも、気になる
  • No.626  07/06/10(日) 00:31:10
    青春期4 (CA32/54647)
     そして、悪魔はゆっくり真綿で首を絞める。
    「なぁ一…俺はもう駄目だ」
     ある日ある時健は病院の公衆電話から一の携帯に電話を掛けた。
    「な、何言って」
    「次はお前の番だ」
     一瞬二人の時間が止まった。そして健は構わず続けた。
    「俺は先に逝って待ってる」
     笑いながら健はそれじゃあと電話を切った。一は携帯電話から流れる機械的な音を聞いたまま固まっていた。電源を切る気分じゃなかったから。健に何も言えなかった一は、その日の夜メールで麗がその会話を壁の向こうで偶々聞いてしまった事を知る。
     その夜から一は小説を書く手が止まった。そして後から知るのだ。その日が健の声を最後に聞いた日だと。
     それから暫くして兄さんは高利貸しを退職。ヤクザからも足を洗った。実際三人がその事を知ったのは数ヶ月後の事だったのだけれども。
     2006年11月末。まだ本格的な冬を迎える前の福岡に、寒さ厳しい秋田から書き掛けの小説が届いた。それは、終わらない物語。
    「面白かった!彼奴小説家なれんじゃね?だって!」
     側に居たらしい麗は楽しそうにその時の事をその夜迷わず一に電話した。
     その数日後、健は眠りに就いた。クリスマスを待たずして、永遠の、目覚めない眠りに就いたのだ。三人を残して、終わらない物語を残して…。
     健の通夜には兄さんが出たそうだ。葬式には、無理矢理帰国した麗が一日だけ出たという。一はまた、何も出来ず健を忍んで終わらなかった物語を読み直した。
     2006年12月某日。 健は復活すんだから!!キリストみたく。
     二人の元に麗からメールが届き、返信の返信は無いままだった。
     2007年2月。
     突然、兄さんから一に電話が入った。
    「あのよぅ、お前マルボロは辞めろよ。健は俺が言いくるめとくからよぅ」
     それから、兄さんは麗の事を重々宜しくと言っていた。その時は電話の、健は俺が言いくるめとくからよぅの意味が一にはよく解らなかった。只、健は嫌煙家だったから、それに習ったんだろう程度にしか受け止めていなかった。
  • No.627  07/08/24(金) 19:39:19
    (-"-;) (CA37/54647)
    どないな話やねん!!
  • No.628  07/09/23(日) 19:33:41
    青春期5 (CA37/54647)
    2007年4月
     一は幻を垣間見た。
    「兄さん、亡くなったって。兄さん末期癌だったんだって」
     麗は電話口で泣きながら、一に説明した。
     兄さんがタヒんだのはどのくらい前で、どういう経緯で麗が知ったのかとか、麗は全部話したけれど一の耳には入ってこなかった。
     一は唯、漠然とタヒへの恐怖が募った。
     そして間も無く一は入院した。
     健を失って、兄さんを失って、一が入院した麗は酷く動揺していたが、一が必ず退院するからと言い聞かせ、どうにか立ち直った麗は仕事を休むのを止めた。
    2007年8月
     一は、夏の異常な暑さにより衰えていた最愛の弟を失った。
    2007年9月
     麗と一は、まだ生きている。

    残リ 2人…
              完
  • No.629  07/10/01(月) 20:38:10
    (-"-;) (CA37/54647)
    腰痛い
  • No.630  07/10/12(金) 21:19:25
    ワタクシ (CA37/54647)
    ニハ自由ガ無イラシイ……
  • No.631  07/10/23(火) 14:12:02
    (-"-;) (CA37/54647)
    最早何なのか解らんな
    毛蟹…orz
  • No.632  07/11/06(火) 16:29:28
      (CA37/54647)
    (*^o^)乂(^-^*)o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪(σ・∀・)σ( ̄ー ̄)
  • No.633  07/11/06(火) 16:29:38
      (CA37/54647)
    (*^o^)乂(^-^*)o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪(σ・∀・)σ( ̄ー ̄
  • No.634  07/11/06(火) 16:29:47
      (CA37/54647)
    (*^o^)乂(^-^*)o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪(σ・∀・)σ( ̄ー
  • No.635  07/11/06(火) 16:29:55
      (CA37/54647)
    (*^o^)乂(^-^*)o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪(σ・∀・)σ( ̄
  • No.636  07/11/06(火) 16:30:05
      (CA37/54647)
    (*^o^)乂(^-^*)o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪(σ・∀・)σ(
  • No.637  07/11/06(火) 16:30:14
      (CA37/54647)
    (*^o^)乂(^-^*)o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪(σ・∀・)σ
  • No.638  07/11/06(火) 16:30:24
      (CA37/54647)
    (*^o^)乂(^-^*)o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪(σ・∀・)
  • No.639  07/11/06(火) 16:30:34
      (CA37/54647)
    (*^o^)乂(^-^*)o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪(σ・∀・
  • No.640  07/11/06(火) 16:30:43
      (CA37/54647)
    (*^o^)乂(^-^*)o(゚∇゚*o)(o*゚∇゚)o〜♪(σ・∀